イギリス

Tate Britain/テート・ブリテン

美術館がロックダウン後に再開されてから行ってみたテート・ブリテン。主に16世紀から現代美術までのイギリス美術をメインのコレクションとしていて、テート・モダンと同じグループに属しています。ロックダウン以前もそんなに混雑しているイメージはなかったので、緩和後一つ目として行ってみることにしました。 もともと無料公開しているテート・モダンですが、ロックダウン後ということもあり、マスク着用必須、事前予約も必須というシステムに変更。予約では時間帯が埋まっているということもなく、現代/それ以前のギャラリー別に予約となっていたためどちらも予約してみたら、実際には、入館時に片方の予約画面を提示したのみで、ギャラリーをまたぐ際には特に提示を求められることはありせんでした。 特集展示:Steve McQueenの’Year3’ 屋上からの光がさす広い廊下に出ると、Steve McQueen によるテートのフォトグラファーが撮ったロンドン中のいろんなYear 3(7歳から8歳?)の児童の写真が展示されています。これでもか!というくらい膨大な量で、制服もピンク、紫、赤、、など、カラフルかつ個性的でおもしろいです。 個人特定を防ぐため、どこの学校とかは一切書かれていないものの、地域や学校の種類によっては人種の偏りがあきらかに見て取れる写真もあります。 見ていると未来のロンドンというのが少し想像されてきて、集合写真を集めることで、そういう見方ができる事が興味深いです。 常設展示:ヘンリー・ムーア テート・ブリテンの常設展示で特に注目したいのは、ヘンリームーアのコレクション。解説によると、ムーア自身の寄付などもあり、テートモダンで634点もの木や石、金属による彫刻、ドローイングやプリント作品を所有しているそう。 たとえば「ファミリーグループ」という作品では、ミニサイズの試作品もならび、最終形までの変遷もみることが可能です。 ヘンリームーア作品というと屋外に多いイメージがあるけれど、ここでは屋内サイズで見られる作品がいくつも展示されていて、抽象的だけれど温かみのある曲線が何回見てもほっこりします^_^ ビクトリア朝時代のコレクション 常設展示で他で特に充実しているのは、ビクトリア朝時代のコレクション。 ミレイ、ロセッティ、ハント中心で結成された、ラファエロ前派(Pre-Raphaelites)の絵画が数多く展示されています。 最初は秘密結社?だったそうで、結成を記念したブループラークも、大英博物館の近くにあります。(テートブリテンには近くはないけど、、) 当時ロイヤルアカデミーではラファエロが一番とされていたため、そこに反発してラファエロ以前へ!という意味があるそうですが、こまかな観察による写実的な描写は当時はみんなにウケが良かったわけでもなく、文豪チャールズディケンズも、ミレイの描いた聖母マリアを「醜くてひどい、、」と言ったとか。 代表作品:ミレイの「オフィーリア」 時代が変わっていまはテートブリテンで一番人気!のミレイ作オフィーリア(グッズ売り上げが多いとか。)。 シェイクスピアの「ハムレット」の1シーンを描いたこの絵画、モデルは後にロセッティの妻になった人だそうです。 解説を見ると、冬にミレイが描いている際、モデルがバスタブにつかった状態で進めていたものの、温度を保つためのランプが切れたことに気づかず、モデルも言わずにいたため風邪をひき、モデルの父親から今だと3000ポンド(40万以上!)もの治療費請求書がミレイにおくられてきたそう。 なんだか描かれた時代が近現代となると、残っている話も多いため、制作の背景や裏話など、細かいことも知りながら見ることができるのはさらに面白いなあと。今度行く時は、解説を見てから鑑賞へ行くのも一つかなと思いました。 Tate Britain テート・ブリテン 公式サイトはこちら↓ https://www.tate.org.uk/

Museum of London/ロンドン博物館

はるか昔から現代にいたるまで、UK全土よりも、ロンドンをメインに絞った地域の歴史を紹介するロンドン博物館。ローマ人の侵略を受ける前の古代の生活から、ゲルマン人侵略後の中世、近代、第二次大戦後の現代に至るまで、豊富な資料とともに紹介されています。 特集展示:The slash (スラッシュ) ちょうど訪問時はThe slash (スラッシュ)の特集展示が行われていて、直筆の歌詞や、’London calling’のジャケット写真で使われた、その時壊されたギター等も展示。 なんとなく、ぶっ壊してるのにこんなに大事に残ってるんだ、、て思ったりしなくもないような。。 こちらの展示は2020年の4月19日まで。 ロンドン博物館・常設展示 常設展示ゾーンにはいると、石器や土器、家など、歴史の始まりの時期はパッと見どこでも変わらないんだな、と感慨深いものが。 ただ、やはり濃い顔族だけあって、土器の顔も日本の人面土器と比べると濃い目なのが面白いです。 それぞれの時代時代での街や、家の様子なども再現されており、 近代ヨーロッパのドールハウスのような部屋とは全く異なる、 ロンドン中心部(今でいうとbank of england 近く)で発掘されたモザイクを元に復元した、ローマ帝国時代のロンドナー??の部屋も展示。 曇り空ぎみなこの街にむしろ眩しすぎたんじゃないか?って気もするくらいの 明るいモザイクタイル。 またこの時代(AD300年代)すでに部屋を暖めるセントラルヒーティングシステムが 出来ていたところなど、ローマ時代の技術の高さに脱帽です。   常設展示見どころ! プレジャーガーデン その他のコーナで特に見所なのは、衣装や映像が面白い「プレジャーガーデン」。 プレジャーガーデンとは、ロンドンではVauxhallエリアに初めて開かれて、18~19世紀中頃まで存在した音楽や飲食、仮装(!)などなど、、当時のナイトライフを支える、ちょっといかがわしい大規模な娯楽施設だったそう。 そこでは当時最先端のファッションを身にまとった人たちが集っていたということで、このエリアはジョージアンやビクトリアン時代にあたる様々なファッションが展示されています。 保存のためにも定期的に展示を変える必要があるそうなので、時期を変えて訪れたら、また違うヴィクトリアンファッションに出会えるのではないかと。 学校の世界史の勉強だといろいろな国の歴史を一気にまとめて学ぶことになるので、一つの都市、ロンドンの歴史に絞って集中的に知ることができるのはとても貴重な機会だと感じます。 ちなみにこのロンドン博物館、2021年に建て替えが予定されていましたが、諸事情で2024年まで延長になったとか。。 なんでも延期になるのって、イギリスあるある。。 おまけ ロンドン中心部、オックスフォードストリートにある百貨店「Selfridges(セルフリッジ)」。 ドラマでも「Mr. Selfridge」として大ヒットしましたが、そのセルフリッジズに当時設置されていたエレベーターが移設されており、ロンドン博物館内でみることができます。 ドラマを見てからいくと、想像が膨らんで面白いかもしれません。 Museum of London ロンドン博物館公式HPはこちら↓ https://www.museumoflondon.org.uk/museum-london

The Wallece Collection/ウォレス・コレクション

ロンドン中心部のにぎやかな表通りの奥に、ひっそりとたたずむウォレス・コレクション。 ナショナル・ギャラリーなど、大きな美術館が数多く存在するロンドン内で、比較的小規模で買い物のついでにも行きやすい美術館です。 18世紀から19世紀にかけて、英国貴族ハートフォード侯爵家によって収集された作品が寄贈され展示されています。 ’ウォレス’の名前は4代目の私生児でコレクションを拡大したリチャード・ウォレスにちなんだ名前。建物自体もかつてのハートフォード侯所有地の一つで、とっても豪華! フランスやスペインの大使館として使われたという歴史もあるそう。国の所有物となったあと、美術館として1900年に開館し現在に至ります。 外観は工事中だったものの、中に入ると目の前に広がるのは豪華な階段! ロココ美術のコレクションが豊富! 約5500点にもわたるコレクションの中で、一番の特徴は18世紀のフランス美術品が豊富なこと。ベルばらや、ロココ美術がすきな人は絶対楽しめるはず!ポンパドゥール夫人や、マリーアントワネットがお気に入りだった画家、ヴィジェ・ルブランによる可愛らしげな絵画、当時の陶器なども展示されています。 写真はロココ芸術の代表的な作家、フラゴナールによる代表作「ブランコ」。軽快な(むしろ、ただ退廃的&享楽的!?)な雰囲気が、見ていてひたすら明るくて楽しげです。 名画や甲冑コレクションコーナーも また、ロココのみならず、レンブラントやヴァン・ダイクなど、教科書にのるような巨匠の作品、数多く展示され、他にも調度品や甲冑、銃、小さなレリーフなど、小規模な美術館ながら、凝縮されていて見所が数多いです。 ウォレス・コレクションの特徴 多岐のジャンルにわたるウォレス・コレクションの美術館で個人的に特筆すべき点だと思うのは、それぞれの展示部屋自体がとても凝っていて、各部屋にテーマカラーがあり、水色・ピンク・イエロー、、などなど、調度品からカーテンのタッセルに至るまで統一感のあるコーディネートが施されていているので、部屋をうつるごとに展示部屋自体も丸ごと目の保養になります。 色とりどりのインテリアと美術品との調和が、見ていてわくわくです! 入場料無料で入れる上に、立地の良い場所の割りにはいつもあまり混んでもいないので、インテリアを含め、何度でも訪れたい美術館です。 The Wallace collection ウォレス・コレクション公式ページ↓ https://www.wallacecollection.org/

Remembrance day

赤いポピーのモチーフを多くの人がつけているこの時期、今日は、大戦犠牲者を追悼する日。ハリー・ポッターで有名なSt Pancros 駅でも、巨大なポピーのモニュメントを発見。こうして今、別の国にいても平和に暮らせていることに、改めて感謝だ、とはっとします。